教育方針について


 私達の考える教育とは、本来皆さんが生まれながらに持っている個性を尊重しながら伸長させ、社会性を身につけながら、各個人が将来の目標を見出し、その目標に向けチャレンジを重ねていくことができる環境の提供と、各個人に合わせた手厚いサポートにより個性を開花させ、将来を担う人材の育成を行うことです。

 残念ながら、現代社会はストレス社会ともいわれ、多かれ少なかれ誰もがストレスを抱えながら生活しています。ストレスの原因は様々ですが、特に思春期を過ごす若者達にとって、些細と思われることでも心が受けるダメージは大きく、そうした問題が蓄積していくと「不登校」や「ひきこもり」といった悩みに発展していく場合があります。もうひとつ残念なこととして、そうした悩みを抱えている若者達をやさしく救済していく制度や考え方は、今の社会ではまだまだ未発展と言わざるをえません。

 しかし、得てして「不登校」や「ひきこもり」を経験することとなった若者の傾向には、感受性が強く、相手の気持ちを汲み取り思いやりをもつことができる人間が多いことに、長年の経験から気付かされました。他人を思いやれる心は、かけがえのない「やさしさ」だと思います。一人でも多くの生徒が抱える悩みをやわらげ、将来に向けて歩んでいける気持ちや考えを養い、自分の進路を見出し目標に向けて進んでいけるようお手伝いをしていくことが、我々の考える教育方針です。